硬化剤

塗料を化学反応させて硬化させる

車の塗装に使われている塗料は、一般的なペンキとは異なるウレタン塗料という種類のものです。風雨や紫外線などの厳しい条件下で長期間使用しても退色しづらく、よい状態を維持することができる塗料です。ウレタン塗料で塗装する際は、厳密には「乾かす」のではなく「硬化」させます。このために必要なのが硬化剤です。硬化は化学反応なので、硬化剤を使用しなくても時間をかければ塗料が問題なく乾くということはありません。また硬化剤を入れたことで乾燥が早く進むということもありません。ウレタン塗料は、かつては2液型といって硬化剤を混ぜてから使う必要がありましたが、現在は塗料と硬化剤が反応しないように工夫された状態であらかじめ入っている1液型が主流です。1液型では塗装後に乾燥が進むにつれて塗料と硬化剤が反応し、硬化していきます。ただし、3コートのパール塗装など、厚さのある塗装を施す場合は、1液型塗料であっても硬化剤を入れ、下層までしっかりと硬化させていきます。

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