ポリパテ

完全に元の形に再現するために使用する薄付け用パテ

車体にダメージがある場合は原則、板金塗装による修理を行います。板金塗装は、車の形を元通りにする板金の工程と、色を元通りにする塗装の工程の2つで構成されています。板金の工程では鉄の凹んだところを引っ張り出したり、盛り上がっているところを叩いたりすることである程度まで戻すことはできますが、100%元の形に戻すことができません。そこでパテを使用して、元の形に整えていきます。最近のパテは収縮率が低く、パテ痩せを起こしづらくなりましたが、パテの厚さは薄いほうがのちのちのトラブルは少なくなります。このため、腕のよい職人は板金で可能な限り元の状態に戻したあとで、少量のパテを使用して手作業で形を作っていきます。パテには複数の種類があり、気温や用途によって使用するパテを選びます。たとえば凹みが深い場合は2cmまで盛れる固めの「板金パテ」を使い、板金のあとの小さな凹みであれば柔らかく薄付けに適した「ポリパテ」を使います。

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